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見当外れの池上彰「パクリ疑惑」 [報道]

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池上彰さんのパクリ疑惑に同業者から#MeToo告発が相次ぐ…旧メディアが生んだ”知の伝達者”の正体 | ORICON NEWS

最近まで知らなかったが、池上彰氏が、「パクリ疑惑」で批判を浴びているらしい。
どんな問題があるのか、批判記事をいくつか読んでみたのだが、頭がクラクラしてきた。

異例づくしの大ヒット映画「カメラを止めるな!」に盗作疑惑:今日のクソ記事:So-netブログ

少し前に、映画「カメラを止めるな!」の盗作疑惑に関し、メディアの著作権に関するデタラメな知識について問題提起したが、ここでも、著作権に関するデタラメな主張が氾濫していて、頭がおかしくなりそうだ。

記事を読むと問題になっているのは、池上氏が出演する番組での取材姿勢のようで、

池上さんの番組の取材に疑念を呈したのはジャーナリストで徳島文理大学教授の八幡和郎氏。八幡氏はFacebookの9月9日の投稿で「さんざん時間を取らされたあと、『池上の番組の方針で、番組では八幡さんの意見ではなく池上の意見として紹介しますがご了解いただけるでしょうか』といわれた」と告発したのだ。

Facebookでは宮下研一氏(株式会社イグジット、ウェルリンク株式会社の代表取締役)が「全く同様の経験があります」と書き込み。同氏が関係したホームページを紹介するというので懇切丁寧に取材に応じたら、最後になって「池上の方針で池上の意見として」紹介したいと申し出てきたという。

さらにジャーナリストの有本香氏もTwitterで「これは私も経験ある」と言い、「ご自身でロケに行かれたネタ以外は、池上さんの番組はどの局でもだいたい同じ作り方じゃないかしら」と疑念を呈した。

同様に元刑事で作家の坂東忠信氏も取材を受けたことを明かし、「名前は出さない・私が出演するわけでもない・私が話したことを池上さんが話すので局に来て事前チェックしてほしい」と虫の良すぎるテレビの図々しい取材実態を明かし、嘉悦大学教授の高橋洋一氏も「オレも似た経験あるぞ」と同様の手口に同意している。

取材する態度として確かに酷い。誰も明確にしていないが、ここまで文句を言うということは、報酬も払っていないのかもしれない。
ただ、ちょっとズレていると思うのは、「テレビ番組は誰の著作物なのか?」ということだ。

それは、その番組の制作会社やテレビ局であって、池上彰氏は、例えその番組のメインキャストであろうと、立場としては単なる出演者でしかない。あくまで著作物として責任を負うのは、番組の制作会社やテレビ局なのである。

そして、ここまで紹介されている例も、どこにも池上彰氏は出てこない。
あくまで番組の製作スタッフが、番組の取材のために様々な人に接触して、無礼な態度をしている、という話に過ぎない。

なので、「池上彰氏のパクリ疑惑」というのは、一体何を指して言っているのか、さっぱり分からない。

勘違いしないで欲しいが、私は、ここで批判されている番組の制作会社の姿勢は、批判されてしかるべきものだと思っている。
ただ、それは、番組の著作者であり、制作責任を負う制作会社やテレビ局に対してされるべきものだと思うということだ。

「カメラを止めるな!」の件でも書いたが、難しいのは、著作権法が保護するのは「表現」であり、誰も書いても表現の差が出ないような単なる事実の羅列や、アイデアは保護対象ではないということだ。

なので、例えば、ある話題のドキュメンタリの本の内容で、テレビ番組を作るとしても、著作物の「表現」を侵害していなければ、特にその本に言及することなく、ドキュメンタリで書かれた事実で番組を作ることは、何も問題がない。
そもそも、実際にあった「事実」に対し、パクるって表現をすることがおかしいことに、報道するメディアの人間なのに考えたことがないのだろうか。

もちろん、新たな事実を発掘した著者に敬意を表して、通常は、そうした番組を作る際は、著者に番組に出演してもらいコメントをもらったり、それが無理なら、監修として加わってもらったり、元ネタの本を紹介することが多い。

とはいえ、元々、何か権利が認められていることではないから、その事実が普遍化してゆけば、番組として、当たり前の事実として報道するのは、致し方ないところだろう。

そして12日には、ついにジャーナリストの上杉隆氏まで参戦し、Twitterに「これ以上『犠牲者』を出さないための措置」として怒涛の#MeToo連投。スタッフに対してではなく、直接池上さん本人に7年以上に渡り、「ノークレジットをやめるように」と注意し続けたのだという。
当初、池上さんはラジオ番組で上杉氏の著書『官邸崩壊』(新潮社)を取り上げ、その時は「フェアに報じ」たのだが、その後、新聞コラムやテレビ番組で上杉氏の著書の内容を使用し始めたという。

上杉隆氏のクレームもまさにそんな話で、最初は元ネタとして著書を取り上げていたのに、その後は、普遍的事実としていちいち元ネタに言及しなくなったことを問題提起している。

確かに一理はあって、例えば本を書く場合に、その元ネタは本の最後に参考文献として書くのが習わしとなっているのに、テレビ番組の場合、それは必須とはなっていないようだ。
池上彰氏出演の番組に限らず、こうした点は、テレビ番組の姿勢を改めるべきだと思う。

しかし、ここまで書いたように番組の著作者は、あくまで制作会社やテレビ局であるのに、ここでも上杉隆氏の矛先は、なぜか出演者でしかない池上彰氏に向けるという、無意味な行動を取っている。

そもそもの問題として、上杉隆氏は、ほとんどのテレビ局を出入り禁止になっていて、テレビ番組で関連テーマを取りあるにしても、上杉隆氏は呼べない事情があるのだろう。
出入り禁止の原因と是非については、とりあえず置くとしても、上杉隆氏がその番組に呼ばれないことに、池上彰氏は関係がなく、まさにテレビ局との問題でしかない。

これが、池上彰氏が書いた本に対するパクリ疑惑なら、全く話は別なのだが、そういった話は今のところない。

テレビ番組って誰の著作物なのか、誰が制作の責任を負うものなのか、もう一度改めてしっかり考え直してから、皆さん発言した方がいいと思う。

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