「まいじつ」のニュースはすべて作り物らしい

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本ブログでは、以前にもこの記事で、「まいじつ」というニュースサイトについて取り上げたことがある。
その時は、単に、この記事以外にもゴミ記事を量産しているネットニュースサイトという認識だった。

『TOKIO』解散!? 独立!?「長瀬VS滝沢」の駆け引きと暗闘 - まいじつ ｜ This Kiji

最近、目に付いたこちらのニュースも、同じく「まいじつ」発だった。

内容的には、ジャニーズライターと称する人物が、ジャニーズ事務所の内紛や権力闘争を、「嵐」の活動休止とも絡めて、見てきたかのような口調で語っている内容を長々と引用したもので、記者本人の書いた文章は、事実上、最後に付け加えた「今や“独裁者”の滝沢にも弱点はあったようだ。」という一文のみ。

もちろん、この記事の「ジャニーズライターの発言」が、もしこの記者の妄想ではないとすれば、の話だが（笑）

形式的にはこの記者、最後の一文しか考えていないのだから、この無能な記者に原稿料を払わず、「まいじつ」は、取材したというジャニーズライターに直接記事を書かせて、原稿料を支払ってあげればいいのにねぇ。

と、くだらない内容のこの記事に対するイジりはここまでにしておいて、本題に入る。

この記事を読んで「あれ？」と驚いたのが、記事の末尾に書かれている次のフレーズだ。

「This story is produced by まいじつ」

カッコつけて英語で書いたのはいいが、この英語どこかおかしい。
忠実に固く訳せば、「この物語は『まいじつ』によって創造されています」って、ええっ！これってニュースじゃないの！？

「story」という単語は、通常、フィクションの物語を示す言葉であり、ニュースに対しては使わない。

実際に辞書を見ても、用例に「a true story　実話」とあり、「true」を付けなければ、「story」という言葉に事実性はないと言える。
しかも、「true」を付けてもそれはあくまで物語であり、英語では「news」「non-fiction」「documentary」とは別のジャンルだ。
例えば、「世界の中心で、愛をさけぶ」は、事実を基にした「true love story」であって、ドキュメンタリではない、といった用例で分かってもらえるだろうか。

同様に「produce」も、「ないところから生み出す、創造」が本来の意味であり、ニュース番組やニュースサイトは「produce」されるものだが、ニュース記事そのものは「produce」されるものではない。
ニュース記事は創り出すものではなく、事実を伝えるものだからだ。

そして、改めて見直してみたら、ニュースサイト「まいじつ」でリリースされたニュース（だと思っていた記事）の末尾には、すべてこの「This story is produced by まいじつ」という言葉が書かれているじゃあーりませんか。

すなわち、「まいじつ」がこれまでリリースしたニュースは、すべて「虚構」ですよ、と自ら宣言していることになる。

道理で、ニュースの中身がことごとく嘘っぽいはずだ。自分でも「ウソだと」宣言しているようなものなのだからな。

まてよ。

「まいじつ」を運営している日本ジャーナル出版って、実は週刊誌「週刊実話」の出版元なのだが、「実話」というのは、まさに英語で「true story」！

そうか、「週刊実話」って、もともと報道でもノンフィクションでもドキュメンタリでもなく、「true story」の雑誌だったんだ！

道理で、作り物っぽいお話ばかりが載って雑誌だなと思っていたが、腑に落ちたな（笑）。

ということで、まとめると、「まいじつ」がリリースしているものはニュース記事ではなく「虚構」だそうで、実際にそう宣言しているのだから、その内容が「事実と違う」とクレームを入れても、へっちゃらなのかも知れませんねぇ（皮肉）。

ただ、だとすると、Yahoo!ニュースやLivedoorニュースなどは、自ら「虚構」と宣言したものを買ってきて、ニュースとして流していいんでしょうかね？

【追記】この記事を読んだのかどうか分りませんが、まいじつの記事の末尾に書かれていた「This story is produced by まいじつ」という文言が一斉に削除されたようです（笑）

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