京大iPS研で論文不正 山中教授ら謝罪  :日本経済新聞

京大iPS研の論文で不正があったという報道が、iPS研所長の山中教授がテレビで謝罪するニュースがたくさん流れ、世間をにぎわしている。

論文は、血液中の有害物質や異物が脳に到達するのを防ぐ「血液脳関門」と呼ぶ組織を人間のiPS細胞から作製したという内容だったが、京大の調査委員会では論文を再現できず、論文を書いた山水助教は調査委に対し、1人で不正を行ったことを認めたそうだ。

山中教授は、この論文に直接かかわってはいなかったが、研究所トップとして、不正を防止するためのチェック体制が機能していなかったことを謝罪し、管理方法を見直すという。

ここまでは、特に問題はない。山中教授は、直接かかわりはなかったとはいえ、トップとして責任を負うのは当然のことだろう。


「共同通信、印象操作で山中教授を叩く」⇒「炎上」⇒「記事をURLそのままでタイトルと内容をごっそり書き換えて改竄」 - Togetter

驚いたのは、共同通信のこちらの記事に関して。

山中氏、科学誌創刊に深く関与か 京大、iPS研の論文不正発表 - 共同通信

こちらにアーカイブされているのが最初に掲載された記事だが、「山中氏、科学誌創刊に深く関与か」というタイトルで、

京都大iPS細胞研究所の研究不正で、問題の論文を掲載した米科学誌ステム・セル・リポーツの創刊に、当時、国際幹細胞学会の理事長を務めていた山中伸弥・研究所長が深く関わったことが25日、分かった。

この論文の審査に山中氏は関与していないとみられるが、現在も編集委員の一人となっている。科学誌の論文審査制度に対しては、不正を見抜く仕組みが不十分だとの声もある。

山中氏はノーベル賞を受賞した2012年、学会と米出版社が提携し新たな科学誌を創刊すると発表。無料公開を原則とし、iPS細胞などの幹細胞に関する基礎研究から医療応用までの幅広い領域の論文を扱うとした。

という内容の記事が掲載されたのだが、その内容を読むと、「昔、米科学誌ステム・セル・リポーツの創刊に、山中伸弥・研究所長が深く関わった」という、今回の不正事件とは何も関係ない内容。