ソニーの株主総会、株主から「NHKが見られない製品」の要望 | 財経新聞

「NHKが映らないテレビ」をソニーが作る…かも? 株主総会での株主提案が話題に | カミアプ

ソニーの株式総会で、あたかもソニーが「NHKが見られないテレビ」を計画しているかのように誤解を与えるニュースが、あちこちで流れている。

NHKが映らないテレビ、SONYの株主総会で正式に提案される | netgeek

特に、こちらの記事は酷くて、作家・経済評論家の渡邉哲也氏のツイートに丸乗りする形で、

これまでテレビに求められるものと言えば、画質や大きさだったが、もはやどんぐりの背比べで差別化が効かなくなっているのが現実。安価な中国メーカーもどんどんと技術力をあげてきており、日本企業としてはまた別の付加価値をつける必要があると指摘されてきた。

そんな中でSONYで提案されたのはなんとNHKが映らないテレビ。機能を付け加えるのではなく、制限するという逆転のアイデアは秀逸。これにより個人をはじめ、ホテルなどは一気に経費を削減できる。

年間2万5千円もお得になる。10年で25万円と考えるとかなり大きな影響だ。

などと、待ってました!と言わんばかりに、NHKが見られないテレビへの個人的渇望を、まくし立てているのだが、実際に、株主総会で起きたことを詳しく調べてみると、これらの記事に呆れる他ないことが分かる。

株主総会というのは、最後に、個人株主からの質問を挙手で受け付けることがよくある。株主は、たとえ単位株1つしか持っていなくても、株主総会に出席できるし、経営者に質問することができる。

実際に起こったことは、ソニーの株主総会で、一般株主の一人が挙手して、司会から当てられて、「NHKが見られない製品を作るべきだ」と主張したというだけに過ぎない。
それに対して吉田社長は、「貴重なご意見として参考にしたい」と回答しているが、これはこういった場では、何も回答していないに等しい言葉であることぐらいはお分かりかと思う。

それが、なんで「SONYの株主総会で正式に提案される」という、表現になるのか?