ゴミ記事ライターの実態

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最近、いくつかの記事や番組で、ネットニュースでゴミ記事を量産するライターを取材し取り上げ、少しずつその実態がわかるようになってきた。

現役ネットライター『テレビを観ながら、妄想で記事を書いて、年収1500万円』ネットニュースの仕事の実態 ＠フジテレビ - Togetter

一番最初に取り上げたのは、2016年12月28日(水) 21:00～23:43に、フジテレビで放送された「バイキング・ゴールデン！坂上忍と怒れるニュースな芸能人 あの事件の真相ぶっちゃけSP」という番組だったと思う。

バイキング・ゴールデン！ 2016年12月28日 動画 - 2016.12.28 - bakotv

この番組で、現役ネットライターが覆面で登場し、ネットニュースの実態を語っているのだが、芸能人に会ったことは一度もなく、取材もしないという。
単に家でテレビやネットを観ながら、特に、刺激的な発言をするタレントや番組は常に見張っていて、あとは、妄想だけででニュース記事を書くのだという。

ニュースサイトがプレビュー数を稼ぐため、番組放送後30分以内の納品が要求されたり、タイトル＆キーワードを指定された記事の依頼もあるそうで、そうした要求にも迅速に的確に応えるライターが重宝されるらしい。

記事単価は、番組当時で1本5,400円で、年収は1,000～1,500万円とのことだった。

最後に「罪悪感はない。芸能人の方は気にしないでほしい」と発言し、出演者一同の怒りを買っていたが、思いのほか多い年収に驚きの声も上がっていたな。

ただ、年収1,500万円を単価5,400円で割ると、実は、毎日平均7本のゴミ記事を書けばいいことになり、決して不可能な年収でないことがわかる。

ゴミ記事を量産20代「元編集長」がテキトー過ぎる運営を激白

次に読んだ記事が、「NEWポストセブン」というニュースサイトに掲載されたこちらの記事（日付不明だが半年ぐらい前に読んだ）。

ある女性が某IT企業に転職して間もなく、その会社が持っていたポータルサイトの「編集長」にされてしまい、そこでゴミ記事を量産するネットニュースサイトを雲煙する羽目になったというドキュメンタリーだ。

この記事では、1記事の単価は3,000～5,000円とあるが、これでもほかに比べれば破格に高かったらしく、クラウドワークスみたいなサービスを使って素人ライターを雇えば1記事100円なんていうのもザラだったそう。

PR会社の知人に頼って記者会見発表に山ほど行き、そこでの芸能人の発言を発言を無理やり記事にしていたが、最終的には、女性向けの小エロ系記事のPVが多く、それが主体となっていったそうだが、ある時期予算削減の折で、サイトを閉じることになったそうだ。

カンニング竹山、“ネットニュース”記者に直球質問！(2018年2月20日) - エキサイトニュース(1/2)

最近だと、今年の2月17日に、AbemaTVで放送された「カンニング竹山の土曜The NIGHT」という番組で、ゲストにネットニュースのライター・A氏（匿名希望）が覆面をかぶって出演し、ライターの実態について語ったのが、一番新しいかも。

A氏は、知り合いからの紹介でライターの仕事を始め、実際に会ったことのないネットニュース関係者に記事を送りお金をもらっているそうだ。

1本3,000円のネットニュースを１日2～3本本書いているとのことで、2年前の番組内容から見れば、明確に記事単価は下がっているようだ。
まあ、ある意味能力的にやれる人はいくらでも見つかる仕事なので、ライターの競争も激しいのだろう。
これを年収を計算すると、200～300万円ぐらいになり、独りなら何とか生活していけるが、結婚するのは厳しいというところか。

サイトによっては「この芸能人のネガティブ記事はダメ」というような暗黙のルールもあるそうで、逆に、ネットで人気が取りやすいのは「ブチ切れ系記事」なので、今だと、カンニング竹山、坂上忍、ウーマン村本などが人気で、いつも「何か切れてくれるんじゃないか」と思って、番組をチェックしているという。

要するに、こうしたゴミ記事、クズ記事に登場し、どうでもいい発言をする「芸能関係者」とか「放送関係者」といった人物は存在せず、すべてはライターの妄想であるということだ。
読めば、分りきっていることではあるんだけどね。
改めて、その印象が正しいことが分る番組や記事なので、興味ある方は是非とも見て欲しい。

関連記事：
金田麻有というふざけた名前のゴミ記事ライター：今日のクソ記事：So-netブログ

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